2014/09/15

SIMフリーのiPhone6を買うことにした

AppleがiPhone5Sから公式にSIMフリー版を販売しはじめ、私もSIMフリーを現実的な選択肢として考え始めるようになりました。

iPhone5からiPhone6への機種変更をどうしようか悩んでいましたが、いくら情報を漁ってみても、結局は自分で買って使ってみなきゃ分からない、ということで今回はいままでのキャリア（SoftBank）での機種変更ではなく、AppleでSIMフリー版iPhone6を予約しました。機種は iPhone5 32GB から iPhone6 64GB への変更です。

予約に至るまでに検討した事項は以下です。

  1. キャリア（SoftBank）から離れることのデメリット
  2. MVNOの選定
  3. 月々の支払額
  4. 通話料金の懸念・友達の負担
  5. MNPのタイミング

1. キャリア（SoftBank）から離れることのデメリット

  1. SoftBankユーザと気軽に電話できなくなる
  2. i.softbank.jp / softbank.ne.jp ドメインのメールアドレスが使えなくなる
  3. テザリングできなくなる（たぶん）
  4. 各種割引（スマホBB割、家族割等）の対象外になる

あまり通話をしない、SoftBankドメインのメールをほとんど利用していない、テザリング使ってない、自宅ネット回線はSoftBankではない、家族はdocomoとau。なのでどれもデメリットとはならず。通話に関しては後ほど追加検討。

テザリングは iOS8 からはMVNOでも利用出来るようになる可能性が高いらしいですが、どのみち使わないので調べません。

2. MVNOの選定

SIMフリーにするのに大手キャリアを選んでは意味が無いので、MVNOを選定します。一応、MNPで他キャリアへ移動することも検討しましたが、大々的な値引きキャンペーンなどがなかったのと、下記理由のため、検討対象外としました。

  • カケホーダイなプランに加入しなきゃならないのがイヤ
  • auはMNPしても大して費用が変わらない
  • docomoは「ずっとドコモ割（15年以上利用しているユーザが対象）」が適用される前提の価格を標準価格みたいに見せてるのと、機種代金を含めた価格シミュレーションを用意していないのが気に食わない

イヤとか気に食わないとか感情的な理由を書いてますが、実際のところ、大手キャリアにMNPしても現在と月額費用が変わらないため、検討対象にする意味がないと判断しました。

以前から、MVNOなら「みおふぉん」にしよう、と考えていたのですが他にも探してみました。条件は、大きく以下の2つです。

  1. 音声通話が出来ること
  2. データ通信速度が100Mbps以上であること

※追記:価格改定などがあったので、別の記事 で新たに料金をまとめました。

MVNO データ2GB+音声通話 追加チャージ 通話料
(30秒)		 初期費用
みおふぉん 2,220円/月 300円 / 100MB 20円 3,000円
b-mobile 2,510円/月 300円 / 100MB
1,200円 / 500MB		 20円 3,000円
BIGLOBE 2,405円/月 300円 / 100MB 20円 3,000円
U-mobile 1,980円/月
※3GB		 300円 / 100MB
500円 / 500MB
800円 / 1GB		 20円 3,000円
mineo 2,190円/月
※受信最大75Mbps		 150円 / 100MB 20円 3,000円
※全て税抜き
※みおふぉんは、店頭でクーポンを購入するとチャージを安くできるようです

データ容量は、毎月の自分の履歴を見てみると1GB前後の月が最も多く、たま～に2GBを超過することがあったので、2GBを基準にしました。

「より安く抑えるために、みおふぉんの1GBプランにして、オーバーした月だけチャージして…」とか検討していたんですが、チャージも含めてぶっちぎりでU-mobileが安いし、容量も3GBで安心なので、これに決定します。

※ データ容量上限を超過した場合の制限速度は、みおふぉんの方が速いです。私は上限超過したらすぐチャージする想定なのでそれは考慮しません

★ 各MVNOのiPhone6（iOS8）対応状況の記事を こちら に書きました。

3. 月々の支払額

支払額については、いろいろとまとめている記事がたくさんあるのでそれを参考にしつつ、自分でも計算しました。

いま、私のSoftBankでの支払いは平均で7,500円/月程度です。プランを変えずにiPhone6 64GBに機種変更した場合、機種代金の月額料金(実質負担額)が 588円→1,145円 となり、557円上がります。すると、月額費用は8,000円程度になります。

※「タダで機種変更キャンペーン」は利用しない想定です。これを利用すると手元にiPhone5が残りません。SIMフリー版を購入する場合はiPhone5が手元に残るので、同じ条件で検討しています。

端末価格

端末価格はそれぞれ以下となります。

  • SoftBankの場合、iPhone6 64GBの端末代金は 3,470円×24回=83,280円
  • AppleからSIMフリー版を購入する場合、79,800円×1.08=86,184円

Appleから24回払いで購入する場合には分割払手数料が掛かり、90,743円になります。12回払いまでであれば手数料は掛かりません（2014年9月30日まで⇒2014年10月17日までに延長されました）。

月額比較

通話料を含まない場合の月額試算結果は以下の通り。

  端末代金 月額(1年目) 月額(2年目) 月額(3年目～)
SoftBank(ホワイト) - 8,096円 8,096円 6,951円
SoftBank(スマ放題) - 8,165円 8,165円 7,020円
Apple(一括) 86,184円 2,138円 2,138円 2,138円
Apple(12回払) - 9,238円 2,138円 2,138円
Apple(24回払) - 5,838円 5,838円 2,138円
「SoftBank(ホワイト)」の内訳
  • ホワイトプラン: 934円（税抜）
  • パケット定額料（パケットし放題フラット for 4G LTE）: 5,200円（税抜）
  • S!ベーシックパック: 300円（税抜）
  • ユニバーサルサービス料: 3円（税抜）
  • 端末代金（実質負担）: 1,145円（税込）
「SoftBank(スマ放題)」の内訳
  • 基本プラン: 2,700円（税抜）
  • データ定額パック(2GB): 3,500円（税抜）
  • S!ベーシックパック: 300円（税抜）
  • ユニバーサルサービス料: 3円（税抜）
  • 端末代金（実質負担）: 1,145円（税込）
「Apple(12回払)」の内訳
  • MVNO費用(U-mobile): 1,980円（税抜）
  • 端末代金: 7,100円（税込）
　※1. MVNO初期費用 3,000円が別途かかる
※2. 端末代金は初回のみ 8,084円
「Apple(24回払)」の内訳
  • MVNO費用(U-mobile): 1,980円（税抜）
  • 端末代金: 3,700円（税込）
　※1. MVNO初期費用 3,000円が別途かかる
※2. 端末代金は初回のみ 5,643円

 

色々と悩んだ結果、分割払手数料のかからない「Apple(12回払)」で予約しました。1年目の月額費用が現在よりも少し高くなる程度で済むし、何より2年目に圧倒的な安さが実感出来そうだからです。一括払いするほどの余裕はないので、これで。

4. 通話料金の懸念・友達の負担

SoftBank（ホワイトプラン）からMVNOへMNPすることにより、気になるのは通話料や友達が被る負担です。MVNOを選ぶということは、自分の毎月の支払い額を減らすことが主な目的ですが、それにより友人が料金を負担する場面が考えられます。

通話料

どのMVNOでも、20円/30秒の通話料がかかります。どうしても通話しなくてはならない場合には、「楽天でんわ」や「U-mobile 通話アプリ(仮称)」を使い、10円/30秒に抑えます。

また、080や090で始まる番号からかける必要がない場合は、IP電話を使うようにします。有名どころは「050 plus」ですが、毎月基本料がかかります。

「IP-Phone SMART」であれば、8円/30秒と通話料も安く基本料も無料です。「050 plus」は毎月基本料だけ払っている状況が続いていたので解約し、現在は「IP-Phone SMART」を契約しています。iPhone6でもそのまま利用する予定です。

その他、iPhone同士ならFacetimeオーディオを利用したり、アカウントを知っている同士ならLINE、Skypeを利用したりすることで通話料を節約します。

友人の負担：SoftBankホワイトプランの友人が以前と同様に電話してくるケース

無料ではなくなるので事前に連絡しておき、LINEやSkype、Facetimeオーディオで通話するように注意する必要があります。

友人の負担：各社カケホーダイ系プランの友人とLINE等で通話するケース

電話と異なり、発信側だけでなく受信側もデータ通信費用がかかります。相手が契約しているプランによってはデータ容量に余裕がない可能性もあるので、相手からカケホーダイで掛け直してもらう必要があります。

 

私はWi-Fiが利用できる環境にいることが多いのでデータ通信量を普段は気にしませんが、カケホーダイ系プランの友人が増えてくると気を使うことが多くなりそうです。

iPhone6にはWi-Fi callingという機能が搭載されるらしく、Wi-Fiで通話できるんだ！と思ったのですが、Wi-Fi経由で普通に通話料はかかるようです。そもそも日本で使えるようになるのはいつの話だよ、っていう機能ですが。

5. MNPのタイミング

SIMフリーに乗り換えるにしても、2年縛りがあるからタイミングが合わない。でもiPhone6はすぐ欲しい。いまのキャリア（SoftBank）で機種変更すれば違約金は取られないから、SIMフリーは見送って普通に機種変しよかな。

なんてことも考えていました。

実際、私のSoftBankの更新期間は10月下旬からなので、今iPhone6をSIMフリーで購入してもMNPすることが出来ません（更新期間は、My SoftBank の「ご契約内容の確認」の料金プランの欄に記載されています）。

ですが。iPhone6が到着するのと同時にMNPする必要はないじゃないか、と考えるようになりました。

iPhone6が到着したからってすぐにMVNOと契約する必要・義務はないので、更新期間が来るまでは、iPhone5のSIMカードをiPhone6に挿して使ってればいい。もし何かしらの制限でSIMが使えなかったとしても、iPhone6はWi-Fi環境で利用していればいい。

で、更新期間に突入したらMNPしてU-mobileと契約してSIMカードを差し替える、でいいかな、と。私の場合は更新期間があと1ヶ月程度でやってくるので、こういう結論になりました。

まとめ

安い買い物ではないので、自分なりに懸念点を洗い出して検討してみました。MVNOは他にも選択肢があるかもしれませんが、安くてもマイナーな業者では不安になるので、よしとしています。

「SIMフリーがいいよ！絶対安くなるよ！大手キャリアで機種変しちゃだめだよ！」

なんてことは一概には言えません。自分の利用方法と照らしあわせて、

  • SIMフリーの方が本当に安くなるの？
  • 自分と同じキャリアの友人は多い？少ない？迷惑かかったりしない？
  • 通話料の節約（アプリ利用）、データ通信容量の節約（Wi-Fi利用）、データ利用量が超過した場合の対策、を把握できている？

などなど。

自宅にPC/MacもWi-Fiもなく、動画や音楽をスマホで楽しんでいる、という場合は要注意です。この場合は、MVNOに限らず、カケホーダイ系プランへの移行にもかなり慎重になるべきです。

焦らずゆっくり考えてみる必要があると思います。

以上です。

リンク

「楽天でんわ」も「SMARTalk（IP-Phone SMART）」も、開発元は同じなんですね。

時刻: 17:16
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3 件のコメント:

  1. 匿名2014年9月23日 17:13

    SBのスマ放題をiPhone5契約でしたまま、SIMフリーのApple iPhone6に差し替えて行けるのじゃないかな？

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    1. segu2014年9月23日 20:43

      コメントありがとうございます。
      はい、いけると思います。問題ないですね。

      記事にも書いていますが、私はあまり通話をしません。ですので、もしSBとの契約を継続するのであれば、スマ放題にはせず、ホワイトプランのままにするでしょうね。
      スマ放題は通話よりもデータ通信をメインで使う人にとっては値上げと同じですから、私にはメリットがないと考えています。

      というか、SBで契約するのならSIMフリーにする意味がないですよね。機種代金の値引きが適用されずに高くつきますし、それなら素直にSBのSIMロックiPhone6に機種変更しますね～

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  2. 匿名2014年9月23日 22:32

    おっしゃる通りです。私もMVNO調べましたが殆どあのdocomoの下請け、au系は使えず、いっそ電話番号もそのまま、あちこち携帯電話、固定電話にかけまくれば元取れると考えちゃいました。それに海外SIMフリーは必須

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